研究課題
抗Xa活性の測定系を低分子ヘパリンならびにフォンダパリヌクスについて、ATを含む系と含まない系で、発色基質を用いて確立した。抗Xa活性は、体重や体表面積に逆相関した。抗Xa活性と血栓症の発症との間に有意な関係は見られなかった。一方、人工関節置換術後第一日目の抗Xa活性が高い群では、出血量が多かった。また、非術後の肺塞栓症例での抗Xa活性は、術後の血栓予防時の3倍以上でも、出血の副作用はみられなかった。フィブリン関連マーカーでは、抗凝固療法をしていない時は、DVT群で有意にSFやD-dimerが高値であった。一方、抗凝固療法時には、D-dimerやSFは血栓症の診断に有用でなかった。また、D-dimerは大量出血群で有意に高値であり、D-dimr高値群ではPPICの増加がみられた。血小板活性化のマーカーとしては、TMA例ではADAMTS13やvWFppが有用であった。また、sGPVIの測定が、DICやTMAの診断に有効であった。抗凝固療法中の患者においても、VTEの診断にsGPVIの測定は有用であった。DICのモニターには、単項目でなくスコアリングシステムによるモニターが有効であった。また、止血系分子マーカーでは、TATよりはSFの方が有用であった。 不育症患者の妊娠期間においては、未分画ヘパリンの皮下注射が有効であり、モニターにはD-dimerとSFの組み合わせが有用であった。また、血栓症の予防にはAT値のモニターも有用であった。
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