次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度以降の主たる研究計画は、各種抗リン脂質抗体の血栓形成作用の解明と効果的な阻害薬の検証であったが、抗リン脂質抗体症候群の検査診断法の確立を急ぐ必要があり、25年度の前半は、24年度に確立した認識エピトープ別抗リン脂質抗体ELISAシステムの有用性を検証するための臨床研究に費やした。そのため、正常ヒト臍帯動脈内皮細胞と末梢単核球細胞の共培養実験系による各種抗リン脂質抗体の血栓形成作用の解明に関する研究の多くが26年度に持ち越すこととなり、細胞培養関連試薬等物品費が次年度に繰り越された。 平成26年度は、正常ヒト臍帯動脈内皮細胞と末梢単核球細胞の共培養実験モデルを用いて各種抗リン脂質抗体の血栓形成作用の解明と効果的な阻害薬の検証に関する実験を予定しており、①正常ヒト臍帯動脈内皮細胞を中心に細胞培養関連試薬、②各種サイトカイン(TNF-α, IL-1β, IL-6, IFN-γ, MCP-1)測定用ELISAキット、③各種(TF, TNF-α, IL-1β,VCAM-1, MCP-1)mRNA発現定量のためのリアルタイムRT-PCR関連試薬、④各細胞内シグナル伝達測定用キット(Trans AM ELISA, Fast Activated Cell-based ELISなど)、⑤各シグナル伝達経路阻害剤(SB203580・PDTC・PD98059・JNK inhibitorなど)、⑥酸化ストレス度測定のためのd-ROMsキットおよびBAPキット、⑦NO定量用Griess試薬、⑧その他実験用器具などに充当する。
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