研究課題
Aim1.分泌型、非分泌型の多発性骨髄腫患者の病理標本をもちいて後方視的に検討中である。非分泌型はマウス非分泌型細胞株に類似の細胞内局在の異常を観察するものが多かった。このような症例は一般的にも予後不良であり、予後因子としての有用性を検討し今後の研究につなげる予定である。Aim2. and Aim3. ミオシン軽鎖のリン酸化レベルを検討した。CD3の細胞膜上での集積には非筋ミオシンが重要であるとわかった。myl9のノックダウンとともに重鎖myh9のノックダウンも行った。巨核球細胞株などで興味深い知見が得られ今後の研究テーマとしていきたい。Aim4.先天性巨大血小板減少症例の蓄積とともに、ミオシン重鎖IIB(myh10)のノックダウン細胞株を作り分化の様子を観察した。myh10ノックダウン細胞株は巨核球への分化傾向を促進した。巨核球分化と細胞表面マーカーの発現レベルをミオシンの発現調節とともに検討したい。また、myh9異常症における異常ミオシンの分子レベルでの機能異常を電子顕微鏡で観察している。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
Int J Lab Hematol.
巻: 37(2) ページ: 174-180
10.1111/ijlh.12256.