研究課題
我々は、自身で開発した新しいフリーラジカル捕捉剤を用いて、酸化ストレスのもととなるフリーラジカルを安定化させ、フリーラジカル捕捉剤に対する抗体を用いた免疫学的手法により、高感度に定量する方法を開発することを目的とした課題に取り組んだ。抗体作成のためのDPPMPOの化学修飾を行い、抗体作成に着手する前に、予備実験として、DMPOの抗体を用い、細胞系でウェスタンブロット法、組織・細胞の免疫染色法、ELISA法の条件設定を行い、続いて、動物実験による酸化ストレス障害(in vivoLPS肺障害)系などを用いて、ウェスタンブロット法、組織・細胞の免疫染色法、ELISA法を行い、感度はDMPOでは低いものの測定可能であることを確認できた。現在、さらに高感度の測定方法を模索しており、HPLCを用いた検出系を検討中である。このデーターをもとに、DPPMPO抗体完成後、同一条件で比較検討していく。
3: やや遅れている
予備実験は、順調に進んでいるものの、DPPMPO抗体が有効なものがなかなかうまくできず、実験が遅れており、抗体のでき次第で今後の実験の方向性を考えていく必要がある。
まず有効な抗体を作成するために、DPPMPOの化学修飾を行い、抗体作成に用いる。抗体ができれば、酸化ストレスによる細胞障害系(in vitro)、動物実験による酸化ストレス障害(in vivoLPS肺障害)系などを用いて、ウェスタンブロット法、組織・細胞の免疫染色法、.. ELISA法を行い、現行の酸化ストレス測定法や我々が開発した電子スピン共鳴スピントラップ抽出法との比較検討を行う。また、現在のDMPOの抗体を用いた系でも良い結果が得られており、DPPMPO抗体がうまくできない場合は、DMPOの抗体を用いた系で研究を進めていく。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)
Nature Commun.
巻: 4 ページ: 2686-2686