我々は、自身で開発した新しいフリーラジカル捕捉剤を用いて、酸化ストレスのもととなるフリーラジカルを安定化させ、フリーラジカル捕捉剤に対する抗体を用いた免疫学的手法により、高感度に定量する方法を開発することを目的とした課題に取り組んだ。初年度は、抗体作成のためのDPPMPOの化学修飾を行い、抗体作成に着手する前に、予備実験として、DMPOの抗体を用い、細胞系でウェスタンブロット法、組織・細胞の免疫染色法、ELISA法の条件設定を行い、続いて、動物実験による酸化ストレス障害(in vivoLPS肺障害)系などを用いて、ウェスタンブロット法、組織・細胞の免疫染色法、ELISA法を行い、感度はDMPOでは低いものの測定可能である ことを確認した。
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