研究概要 |
末梢からの知覚刺激を後索を通って延髄に伝えるDRGのA線維ニューロンが、軸索障害後に電気的興奮性を上げることと、GDNF投与によってその変化が防止できることが分かった。電気生理学的実験により、その作用が電位依存性カリウム電流の内、A電流の低下抑制によることが分かった。15種類以上ある電位依存性カリウムチャネルαサブユニットの内、A電流を起こすとされている5つのタイプKv1.4, Kv3.4, Kv4.1, Kv4.2, Kv4.3のDRG大型細胞での発現の変化を調べ、GDNFの作用が、軸索障害後のKv4.1の発現低下の防止作用によることが分かった。
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