近年、動物愛護の観点から、動物を使用しない化学物質の毒性評価法が求められている。本研究は培養細胞を用いて行ったトランスクリプトーム解析の結果(in vitro系)を、生体(in vivo系)での影響評価に結びつけるインフォマティクスツールを開発することを目的とした。代表的な化学物質をマウスに投与、および初代培養肝細胞に添加した時に、発現が変動する遺伝子をマイクロアレイを用いて解析し結果を比較検討した。得られたデータをもとに、培養細胞(vitro )の結果を生体(vivo)の結果予測につなげるためのアルゴリズムを構築し、in vivo生体影響予測バイオインフォマティクスツールの開発をこころみた。
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