研究概要 |
9週齢ICR雄マウスを4群に分け、それぞれに2-エチル-1-ヘキサノール0,20,50,150ppmを、7日間、1ヶ月間、3ヶ月間曝露した後、解剖をして、嗅球と嗅上皮を取り出し、嗅球は固定した後、ビブラトームで薄切して切片をPBS内に保存し、嗅上皮は、脱灰、固定した後、パラフィン切片を作成した。免疫染色により、嗅球の糸球体の嗅神経、及び嗅上皮の嗅細胞を観察した。また、嗅上皮の構造変化をHE染色で、また、嗅上皮への細胞浸潤を、免疫染色により観察した。 現在までに、2-エチル-1-ヘキサノール7日間曝露により、嗅上皮の嗅細胞の消失に伴い、好中球の浸潤が起こり、1ヶ月曝露後には嗅細胞が再生し、3ヶ月後には嗅細胞の増加、単核球、リンパ球の浸潤が観察された。一方、、嗅球では、1ヶ月曝露により糸球体の嗅神経の量が増加し、3ヶ月曝露では、逆に嗅神経の量が減少し、糸球体の大きさも小さくなった。
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