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2012 年度 実施状況報告書

睡眠指導プログラムが労働者の健康及び安全性・生産性に与える効果

研究課題

研究課題/領域番号 24590757
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

田中 克俊  北里大学, 医療系研究科, 教授 (30365176)

研究分担者 田ヶ谷 浩邦  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50342928)
田中 美加  福岡大学, 医学部, 講師 (70412765)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード睡眠教育
研究概要

製造業、精密機械メーカー、鉄鋼業、サービス業に従事する労働者を無作為に睡眠指導プログラム実施群と未実施群に割り付け、指導前後で、2群間の比較を行い、労働者の睡眠の改善、生活習慣病に関する指標の改善、安全性の向上に与える効果の検討を開始した。
まずは、指導を担当する産業保健スタッフの教育用に、睡眠指導マニュアルを作成し、介入開始までに、このマニュアルをもとに睡眠指導を行うためのスタッフ向け教育を実施した。教育後も必要に応じてスタッフ向けにサポートを行い、マニュアルの作成及びスタッフ教育は分担研究者である田ヶ谷が中心になって行った。
睡眠指導は、主に事業場の産業保健スタッフが、1年を通して誕生月に実施される定期健康診断後の個人保健指導およびその後の事後フォロー面談を利用して行った。睡眠問診フローチャート(既に分担研究である田ヶ谷が作成)によって最初から医療介入が必要な睡眠呼吸障害や周期性四肢運動障害などが疑われる場合は対象から除外し、頻度が高い睡眠呼吸障害に対しては、必要に応じてパルスオキシメータを用いてスクリーニングを行った。医療的介入が必要なケースのスクリーニング及び医療への紹介等の対応は分担研究者である田ヶ谷が行った。睡眠状態の評価は、自記式質問票を用いた評価としてアテネ不眠尺度とPittsburgh Sleep Quality Index (PSQI)を用いた。
その後、適格者に対して睡眠状態の評価及び睡眠習慣・行動チェックリストの結果を参考にしながら、当該労働者に必要な睡眠指導を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、事業場労働者を対象としたランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial,以下RCTと略す)を行い、睡眠衛生教育及び睡眠認知行動療法(cognitive behavioral therapy for insomnia,以下CBT-Iと略す)を組み合わせた睡眠指導プログラムが、労働者の睡眠の改善を通して、精神健康、生活習慣病予防、労働安全性・生産性に与える効果を検証することであるが、すでに介入のための教育は全て終了し、一部事業場においては介入も終了している。

今後の研究の推進方策

24年度と同様の睡眠指導を26年3月まで実施する。対象事業場は誕生月健診を実施しているため、指導は原則として毎月行っていく。2週間後、1ヵ月後、6ヵ月後のフォローアップと、6ヶ月後、1年後のアウトカム測定を順次行っていく。26年6月までに測定されたアウトカムデータをもとに睡眠指導の効果を調べるための解析を行う。26年度には、対照群に対して睡眠指導群と同様の睡眠指導を行い、希望に応じて指導後の評価についても実施。フィードバックを行う。

次年度の研究費の使用計画

睡眠センサー及び睡眠時無呼吸のスクリーニングツール(簡易PSGモニター)を購入予定。
また、研究結果を国内及び海外学会にて発表を行うための出張その他経費に使用する。

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公開日: 2014-07-24  

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