本研究期間中にインジウム製造工場で健康調査を施行し、影響の指標として肺拡散能(DLco)を測定した。測定値がQuality Grade C以上の213名でDLco値の妥当性を検討後、胸部CT所見の間質性変化、および気腫性変化スコアと比較した。相関係数(r)は、-0.320(気腫性変化とDLco)、-0.412(気腫性変化と%DLco)、-0.386(気腫性変化と%DLco/VA )とDLco、%DLco、%DLco/VAは間質性変化より気腫性変化でより相関が高かった。DLco値は、胸部CT以外の気腫性変化の指標となる可能性が示唆された。
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