研究課題/領域番号 |
24590761
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
中尾 睦宏 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 教授 (80282614)
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研究分担者 |
竹内 武昭 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 講師 (60453700)
古川 洋和 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (60507672)
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キーワード | 衛生 / 行動学 / ストレス |
研究概要 |
産業衛生の現場における認知行動療法プログラムを活用したうつ病の予防・改善効果を明らかにするため、事業所における職場定期健康診断を実施し、DSM-IV-TRうつ病診断面接と質問紙テストバッテリーによるベースライン評価を昨年度実施した。 具体的な評価指標は以下の6種類であった。 1) 心理状態(17項目版Hamilton Depression Scale、自己評定式うつ病評価尺度SDS、気分調査票POMS、一般性セルフ・エフィカシー尺度、Sense of Coherence質問票日本語版、DSM-IV-TRうつ病診断面接)、2) 身体状態(健診データ [身長、体重、腹囲、血圧、各種 血液データ]、Medical Symptom Checklist)、3) 性格傾向(パーソナリティ構造評定質問紙)、4) 労働環境(勤務形態、過重労働時間)、5) 職場ストレス(Job Content Questionnaire、Effort Reward Imbalance Questionnaire)、6) 社会適応度(Social Adjustment Scale)。 ベースライン評価では全対象者1,120人のうち105人(9.4%)がうつ病ハイリスク群となったので、個別面談を本研究チームで行った。本年度はさらに追跡調査を行い、うつ病が発症した事例に対して、ベースライン評価を参考にしながら、うつ病発症時・休職時・復職時に産業医(研究代表者か研究分担者(T.T.))の面談と上記1-6)指標の評価を行い、その経過観察をした。最初の休職時には勤務形態、対人関係、過重労働時間など休職に至るまでの労働環境に関しても情報を集めた。研究対象施設で実施する認知行動療法プログラムが完成し、実施が始まったので、来年はその治療成績を定量的にまとめたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書どおりのスケジュールでほぼ進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
ベースライン評価を含む全対象者に対する調査は終了し、ハイリスク群の追跡調査を行ってきた。今後はその全体結果を反映させた職場内での研修会を随時開催し、研究内容の周知徹底と認知行動療法介入への参加協力に努めていく。また1週間以上の病気休業者は原則診断書を提出してもらうなど、うつ病未発見・未報告例の防止を続ける。
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次年度の研究費の使用計画 |
追跡調査の結果解析などに要する費用を最終年度に回したため。 当初予定の3年目研究計画費と合わせて、適正に予算を使用していく予定。
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