研究課題
基盤研究(C)
研究目的:本研究は、地域一般住民を対象として、血管内皮機能障害と高血圧の発症との関連を明らかにすることを目的とする。具体的には、① 既存のデータを用いて、血管内皮機能指標である一酸化窒素(NO)の産生指標である尿中cGMP排泄量と血圧値の変化、高血圧発症との関連を分析する。② 血管内皮機能の無侵襲的な検査であるFMD検査を実施し、血管内皮機能と血圧値の変化、高血圧発症との関連を分析する。研究実施計画:平成24年度、30~75歳男女を対象として、大阪府八尾市M地区で、150人についてFMD検査を実施し、大阪職域においては、120人についてFMDを実施した。これらのデータを中間解析として、血管内皮機能の指標である血管拡張率(%FMD)と高血圧や他の循環器疾患の危険因子との関連について分析し、その結果を、2014年アメリカAHA心臓病学会と第72回日本公衆衛生学会総会で発表する予定である。また、H25年度は茨城県筑西市で約400人についてFMD実施を予定してある。研究に意義:本研究により、FMD検査することにより、高血圧の発症を早期の段階で高い精度で予測が可能であり、より早期の段階で生活習慣の改善指導をおこなうことにより、高血圧や動脈硬化の早期予防につなげることができる。
2: おおむね順調に進展している
予定のとおり、平成24年度は、30~75歳男女を対象に、地域において150人、職域においては120人についてFMD検査を実施した。
平成25年度、対象地域である茨城県筑西市、大阪八尾市、秋田井川町で約500人についてFMDを実施する。また、中間解析として、アメリカAHA心臓病学会と日本公衆衛生学会総会で発表する。
平成26年度も、上記の対象地域ににおいて繰り返しFMD検査を実施する。英文論文を作成し専門誌に発表する。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
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