研究課題/領域番号 |
24590790
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
崔 仁哲 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40375514)
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研究分担者 |
木山 昌彦 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病, その他部局等, その他 (10450925)
磯 博康 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50223053)
大平 哲也 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50448031)
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キーワード | FMD検査 / cGMP / 高血圧 / 血管内皮機能 / 疫学研究 |
研究概要 |
研究目的:本研究は、地域における一般住民を対象として、無侵襲的な検査であるFMD検査を用いて、血管内皮機能を評価し、血管内皮機能障害と高血圧の発症との関連を明らかにすることを目的とする。具体的には、 ① 既存のデータを用いて、血管内皮機能指標である一酸化窒素(NO)の産生指標である尿中cGMP排泄量と血圧値の変化、高血圧発症との関連を分析する。 ② 血管内皮機能の無侵襲的な検査であるFMD検査を実施し、血管内皮機能と血圧値の変化、高血圧発症との関連を分析する。 研究実施計画:平成24年度と25年度、30~75歳男女を対象として、大阪府八尾市M地区で260人、茨城県筑西市で110人、大阪職域で120人についてFMDを実施した。これらのデータを中間解析として、血管内皮機能の指標である血管拡張率(%FMD)と高血圧や他 の循環器疾患の危険因子との関連について分析し、その結果を2014年1月第24回日本疫学会学術総会で発表した。また、H26年度は秋田県井川町で約150人、茨城県筑西市で約100人、大阪府八尾市で100人についてFMD検査を実施する予定である。 研究に意義:本研究により、FMD検査することにより、高血圧の発症を早期の段階で高い精度で予測が可能であり、より早期の段階で 生活習慣の改善指導をおこなうことにより、高血圧や動脈硬化の早期予防につなげることができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度と平成25年度は、30~75歳男女を対象に、地域において370人、職域においては120人についてFMD検査を実施した。予定の約5割以上は達成している。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度、さらに、対象地域である茨城県筑西市、大阪八尾市、秋田井川町で約350人についてFMDを実施する予定である。また、中間解析として、アメリカAHA心臓病学会と日本公衆衛生学会総会で発表する予定である。英文論文を作成し専門誌に発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画通り遂行でき、最終年度検査を充実させる FMD検査の追加検査、データ解析としての結果を国内外学会で発表し論文化をすすめる。
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