研究課題/領域番号 |
24590791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
清水 悠路 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40569068)
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研究分担者 |
磯 博康 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50223053)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | エコチル調査 / 環境因子 / 小児生活習慣病 / 尿中バイオマーカー |
研究概要 |
エコチル調査では、子どもが胎児の時から13歳に達するまで追跡し、化学物質の曝露や生活環境が子どもの発達、健康にどのような影響を与えているかを明らかにするため、妊娠、生殖、先天奇形、精神神経発達、免疫・アレルギー、代謝、内分泌などのエンドポイントや多様な環境要因との関連を検討できる。 本研究は、エコチル調査の追加調査にあたる研究で、エコチル調査大阪ユニットセンターの参加者より採取した妊娠前期、妊娠中後期の尿を用いて、尿中バイオマーカーの母親の生活習慣病や小児生活習慣病への影響を検討することを目的としている。測定項目は、血圧値の予測マーカーとして、ナトリウム、カリウム、尿素窒素及び糖尿病の予測マーカーとしてのC-ペプチドである。 これまでの本研究への参加者は3060人で、そのうち今年度は2200人から同意を得た(今年度の同意率97.9%)。今年度6月より参加者個人への結果返却を開始し、2478人が妊娠後期までの検査を完了している。これまでに測定できた妊娠前期における尿中ナトリウム濃度の平均値は153.0±65.2mEq/l、尿中カリウム濃度の平均値は43.0±23.3mEq/l、尿中尿素窒素濃度の平均値は626.3±284.9mg/dl、尿中C-ペプチド濃度の平均値は114.8±113.7ng/mlであった(N=2688)。また、妊娠中期~後期では、それぞれ138.1±66.6mEq/l、38.2±22.5mEq/l、515.5±264.3mg/dl、115.9±123.6ng/ml(N=2401)であった。来年度は、さらに参加者数を増やして検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エコチル調査大阪ユニットセンターでのリクルートはおおむね予定通り進んでおり、本調査はエコチル調査で採取した検体を用いているため、参加者の手間がかからず、非侵襲的であるためと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度と同様に、平成25年度エコチル調査でリクルート予定の3000人を対象に、本調査への参加を求め、尿中バイオマーカーを測定する。 平成25年にリクルート及び測定が終了次第、データ固定を行う。最終年度は、エコチル調査の尿中クレアチニン値(補正のため)や妊婦の健診データ並びに血液データと合わせて解析する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度と同様検査費として使用する予定である。
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