研究成果の概要 |
【目的】福岡県久山町において、インスリン分泌能に影響しうる遺伝・環境要因について検討した。【結果】40歳以上の住民の2,074名を対象とすると、5年間の経時的なインスリン分泌能低下と有意に関連する臨床的な因子はBMIであった(p<0.001)。この結果をもとに性・年齢・BMIを調整してGWAS研究で同定された27遺伝子上の36SNPsを検討すると、インスリン分泌能低下と有意に関連するSNPsは、rs2283228(KCNQ1)、rs12779790(CDC123,CAMK1D)であった。【結論】BMIのレベルと2つの遺伝子は、日本人の経時的なインスリン分泌能の低下と関連することが示唆される。
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