インフルエンザ桿菌b型(Hib)は小児の肺炎を含む重症感染症の主要な原因である。欧米諸国では(Hib)結合型ワクチンの有用性が実証されているが、東南アジアでの小児肺炎に対する効果は明らかでなかった。研究代表者らは、ベトナムで行っている小児呼吸器感染症サーベイランスのデータを活用し、2010年に国家ワクチン計画に導入されたHib結合型ワクチンの効果を検討した。その結果、ワクチンの導入により5歳未満小児の肺炎発生率が39%減少したことが明らかとなった。本研究により、東南アジアの小児に対するHib結合型ワクチンの有用性が明らかとなった。
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