研究課題/領域番号 |
24590804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
笠松 慶子 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (90296385)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 健康管理 |
研究概要 |
本研究では,女性特有の生体リズムである月経周期に着目し,作業の種類別に女性のための労働安全衛生管理システムとして活用できるツールの提案を行うことを目的としている.そのため,初年度に実施した研究内容は以下のとおりである. まず作業の分類を行うため,日本標準職業分類を参考に情報通信関連機器を用いた作業の洗い出しを行い,小分類に分類される30種類の職業を選定した.これらを認知的な側面から特徴的な作業として,繰り返し単純作業,照合作業および思考判断作業の3種類を選択した.これをもとに,実験システムへの適用を検討することとした. 一方,調査として,月経周期愁訴関連調査およびライフログデータの調査を行った.調査対象者のスクリーニングを行うため,協力を募り,インフォームドコンセントを行い,罹患している疾病,喫煙習慣および月経周期について聞き取り調査を行った.その結果,調査対象者として,37名に調査の依頼を行った.調査内容としては,基礎体温データや月経関連愁訴(47項目),行動量(活動量,歩数),睡眠時間,業務量の程度などについてであり,これらのデータを毎日,指定のシートに記入してもらう調査を月経周期の2周期間行った.これらのデータの解析については,現在実施中である. 実験を行うための準備として,実験システムの設計を行い,その実験システムの開発を行っている.実験システムを設計するに当たり,働く女性のためのツールとして展開できることを念頭におくことが重要となると考え,持っていて便利と感じてもらえるような親和性の高いツールとなるようさらに検討を重ねる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に記した内容を順調に遂行しているが,調査を行った際,大変興味を引き,当初の予定より調査対象者となる人数が多くなってしまった.募集する際の方法について,次年度は検討していきたいと考えている.
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今後の研究の推進方策 |
次年度については,現在設計している実験システムを使用し,実験データの収集・解析を行う予定である.その後,働く女性のためのツールとして本研究の内容を展開できるようにすることを主眼とし,持っていて便利と感じてもらえるような親和性の高いツールとなるようさらに検討を重ねていく.
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は,調達方法の工夫による経費減のため,直接経費の未使用額が発生したが,次年度はツールの実装と被験者謝金として経費が必要であるため,次年度に補填する予定である.
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