研究課題/領域番号 |
24590808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
中野 有美 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (60423860)
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研究分担者 |
杉浦 真弓 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30264740)
北川 眞理子 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (70141413)
明智 龍男 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80281682)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 反復流産 / 心理的支援 |
研究概要 |
包含基準に含まれる反復流産経験者(女性)を、名古屋市立大学産婦人科不育症専門外来受診者の中から選び、研究内容を詳しく説明し、同意を得られた者に30分~60分の個人インタビューを実施し、合計17名のインタビューを終了した。同意の下、すべてのインタビューは録音され、随時、インタビュー内容の逐語書き起こし作業が進められた。また、書き起こし作業と平行して、書き起こされたインタビュー内容を、質的帰納的分析手法を用いて、被インタビュー者の認知と行動に焦点を当てた分析を進めた。 25年度中には質的記述的分析を終了する予定であり、その前段階の準備が、24年度中にほぼ整ったと考えている。今後、分析を進める中で、必要に応じて追加インタビューも実施する可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
包含基準を満たす女性の中でインタビューに同意する者は、予想よりさらに少なく、平成24年12月末にはインタビュー実施者数はやっと12名、といったペースであった(平成25年3月末には17名となった)。そのため、インタビュー、インタビューの書き起こし作業とその内容の分析が平成25年度以降に持ち越されることになった。平成25年度中には、分析を終え、その結果を踏まえて、役立つ心理的支援の具体的な方法と内容の検討に入る予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、インタビューの分析作業を進め、さらに追加インタビューが必要であれば実施し、随時、音声書き起こしと分析を進めていく。分析結果をもとにその解釈の抽象度を上げて彼女等の心理的苦痛を明らかにする。そして、平成26年も含め、その結果を踏まえて、有効であろうと考えられ実施可能な支援内容と実施体制を検討する予定である。実施可能な内容は試行し、その結果を踏まえて検討を繰り返す。
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次年度の研究費の使用計画 |
インタビューの書きこし作業に対する人件費が必要である。 心身医学会、米国心身医学会で成果を発表すると共に、すでに研究協力を仰いでいる関東、関西の研究者の意見を仰ぎ、また、心理的支援策定の参考にするために、不妊症、不育症への精神的支援を実施している団体があればその団体メンバーと交流し見聞を広げる。そのための出張旅費が必要である。 質的研究解析ソフトの購入が必要である。
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