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2012 年度 実施状況報告書

TGFβー1を中心とした認知機能低下に関する前向き調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 24590809
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

栗山 長門  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60405264)

研究分担者 渡辺 能行  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809)
尾崎 悦子  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00438219)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード軽度認知機能障害 / TGFβ-1 / 頭部MRI 検査 / 10年間の追跡調査 / 虚血性深部白質病変
研究概要

本研究の目的および意義は、平成14年度・15年度からインフォームド・コンセントを得て追跡している 461人の集団の10年間にわたる追跡調査から、生活習慣、血清マーカー及び頭部MRI検査における虚血性深部白質病変等の軽度認知機能障害発生のリスクを明らかにすることである。
研究計画の進捗状況であるが、平成24年度・25年度の追跡調査対象者は429人である。このうち、本研究の初年度であった平成24年度は、145人に対して、生活習慣や臨床情報に加え、頭部MRI 検査や採血等の実施を含めた追跡調査を実施した。平成25年度は、残りの284人を対象として、頭部MRI検査や採血等の実施を含め、平成24年度同様の追跡調査を実施する予定である。
具体的に期待される研究意義として、10年にわたる頭部MR画像の変化を有する群と認知機能の低下を有する群に分けて、TGFβ-1などの炎症関連マーカーや血管作動性物質アドレノメヂュリン、活性血小板機能を中心に、認知機能低下のリスク因子について、これらのリスク候補因子が、最終的な認知機能低下の早期発見のスクリーニングマーカーとして有用であるか、また認知機能障害の重症度を反映しているかどうかを明らかとすることである。現在、上記候補リスク因子に関する測定と、画像解析・臨床学的検討を、同時並行して実施中であり、まずは、平成24年度の145人の研究結果が出るように、鋭意取り組んでいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画の進捗状況であるが、平成14年度・15年度からインフォームド・コンセントを得て追跡している 461人の集団の10年間にわたる追跡調査の461人を対象にして、追跡調査を実施することの周知を兼ねて、これまでの研究成果についてのニュースレターを郵送したところ、32人の宛先人不明者が把握できた。従って、平成24年度・25年度の追跡調査対象者は429人である。
このうち、平成24年度は、145人に対して、生活習慣や臨床情報に加え、頭部MRI 検査や採血等の実施を含めた追跡調査を実施した。平成25年度は、残りの284人を対象として、平成24年度と同様にMRI検査や採血等の実施を含めた追跡調査を実施する予定である。現在、初年度の平成24年度に得られたデータに関して、頭部MR検診の登録状況や、上記の血液検査項目の測定を整理しながら、解析に入っており、研究自体は順調に進んできている。

今後の研究の推進方策

平成25年度から平成26年度にかけて、引き続き、血液検体や頭部MR画像の解析を進める。とくに、平成25年度は、平成24年度と同様にMRI検査や採血等の実施を含めた追跡調査を実施する予定である。
平成24年度に集めたTGFβ-1などの炎症関連マーカーや血管作動性物質アドレノメヂュリン、活性血小板機能の測定データを中心に、認知機能低下のリスク因子に関する多面的な解析を推進する予定である。具体的な解析方法として、有意性の得られた要因の相互関係を補正するために、性と年齢に加えて有意性の得られた要因を同時に投入して多変量解析を行い、オッズ比とその95%信頼区間を求めることなどを予定している。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は、残りの284人を対象として、平成24年度と同様にMRI検査や採血等の実施を含めた追跡調査を実施する予定である。引き続き、上記のリスク候補因子が、認知機能低下や頭部MR画像の変化にどのように関連しているかを明らかにする予定である。上記解析には、生活習慣指標を含めた臨床情報を含めて行う予定である。
次年度の研究費は、今までと同様に、引き続き、TGFβ-1などの炎症関連マーカーや血管作動性物質アドレノメヂュリン、活性血小板機能を中心とした測定や解析に使用する予定である。また、研究成果の情報発信として、結果が出来次第、学会発表や論文作成にも使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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