研究課題/領域番号 |
24590819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
松島 雅人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50246443)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 在宅医療 / コホート研究 / 在宅死 / 複雑性 |
研究概要 |
本研究の目的は,高齢者の増加に伴い重要性が著しく増している在宅医療のセッティングで,多施設共同の在宅高齢者コホートを構築し,特に在宅死や緊急対応等の医療サービス受療についての頻度やそれに関わる因子を明らかにすることである. これを実現するために研究初年度は,まず研究プロトコールのブラッシュアップを行った.ついで学内倫理委員会,および参加各施設での倫理委員会の承認を得た.その後,参加協力施設である11か所の在宅医療支援診療所の研究協力者と複数回にわたってミーティングを開催し,調査研究の実際の手順について議論し,操作マニュアルを作成した. また本研究ではElectric data capture システムを導入し,参加施設から直接データ入力ができるようにするため,コンピュータサーバー上にデータベースマネージメントシステムの構築を行った. さらに学内倫理委員会からの指摘を受け,使用する各質問紙の版権の確認および必要に応じてその対応を行った. 平成25年1月までに,学内倫理委員会の承認,その後,各施設の倫理委員会の承認を得たのち,2月から在宅高齢者患者の新規登録を開始した.現在までに既に35名の新規在宅高齢者が登録され追跡として初回の調査が終了している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では,平成24年10月をめどに新規に在宅管理が開始された高齢者の登録を開始する予定であったが,倫理委員会との間で研究プロトコールの小変更や,それに対応するための期間が必要となったため,実際に患者登録が開始されたのが平成25年2月となった.しかし,開始後は順調に登録がなされている.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,昨年度に引き続き,順次,新規患者を登録するとともに登録された患者の追跡を行う.多施設共同研究であるため,定期的にミーティングを行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
患者登録およびその追跡をするにあたって各参加協力施設において各登録患者へファイルを作成し,各質問紙を用意するための物品費,また11施設での進捗状況,研究遂行時に生じた問題点に対応などのために複数回のミーティングを予定しており,そのための会議費・交通費が必要である.
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