研究課題/領域番号 |
24590822
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
中島 素子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60559508)
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研究分担者 |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
森河 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
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キーワード | PSQI / 血圧 / 労働者 / 職業要因 / 生活習慣要因 |
研究概要 |
本研究では、大規模な日本人青壮年者集団の男女を対象に、日本語版ピッツバーグ睡眠質問票を用いて評価した睡眠状況が、その後10年間にわたる長期の血圧値の変化、および高血圧の発症とどのように関連するのかを明らかにすることを目的としている. H25年度は「H25年度 睡眠と健康に関する質問調査」とし、ベースラインであるH16年度調査項目と同様、PSQIを用いて評価した睡眠データ、職業要因(職種、労働時間、作業負荷等)、生活習慣要因(飲酒・喫煙習慣、日常生活の身体活動量等)と、新たに仕事ストレスの項目を追加して、同じ集団である労働者7,784名を対象としてを実施した. 平成26年4月24日現在で7,025件(回収率90.25%)から返却があり、すべての質問票に対して誤記・未記入などのエラーチェックを、個人情報に関する倫理教育・設定条件をトレーニングした調査員が実施した. エラーチェックで抽出された調査票は7,023件中651件で、再度対象者に戻され現在再回収中651件中590件が回収された. エラーチェック済で入力業者に発注した件数は7,023件、未記入28件、平成26年3月退職者、産休中、海外の支店に出向中の120件である. 配布対象者数7,784件、退職者、産休中、海外の支店に出向中の120件であることから、実質の調査対象者は7,664件、エラーチェック済の完全な回答7,023件(回収率91.64%)であった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
配布数7,784件、退職者、産休中、海外の支店に出向中の120件であることから、実質の調査対象者は7,664件、エラーチェック済の完全な回答7,023件(回収率91.64%)であったことから、年度をまたいでの入力になった点以外は、研究は概ね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
今後は調査票未回収者の回収、エラーチェックの継続でDATAの精度を高めたい. 今回の調査結果とベースライン調査である平成16年度に実施した調査の結果から得られた睡眠状況の変化に基づいて対象者を群分けし、群間で高血圧発症や10年間にわたる長期の血圧の上昇度を比較する. ベースライン調査においては、PSQIのほかに、職業要因(職種、労働時間、作業負荷等)、生活習慣要因(飲酒・喫煙習慣、日常生活の身体活動量等)について詳しい調査を行っており、睡眠や血圧への影響が考えられるこれらの要因を考慮した解析をする.この成果を海外及び国内の学会にて発表し、国内外の研究者と意見交換を行い、研究結果の内容をより充実させ、最終的には論文としてまとめる.
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次年度の研究費の使用計画 |
アンケートの回収が年度をまたいでしまい、アンケート入力費が翌年度清算になった為、その外注費分が繰り越す要因となった。 アンケート入力費に使用予定。
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