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2014 年度 実績報告書

組織型別にみた卵巣がんの危険因子に関する症例対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 24590826
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

西野 善一  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん疫学・予防研究部, 部長 (70302099)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード卵巣がん / 疫学 / 危険因子
研究実績の概要

本研究は、卵巣がんの成因の究明や予防手段の確立に寄与することを目的として、宮城県立がんセンターの1997年以降の入院患者より症例および対照を選定した症例対照研究のデザインにより卵巣がんの危険因子を組織型別に検討するものである。
平成26年度は、2012年と2013年に診断され質問紙調査に回答した卵巣がん症例ならびに同時期に入院した対照となる非がん症例を解析対象に加えた上で、1997-2013年症例について卵巣がんのうち上皮性悪性腫瘍および各組織型と生活習慣、体格、生殖歴等との関連について検討を行った。解析はロジスティックモデルを用い、多要因補正によるオッズ比を算出した。
解析対象とした20-79歳の卵巣上皮性悪性腫瘍は315例であり、うち漿液性腺癌93例、粘液性腺癌37例、類内膜腺癌49例、明細胞腺癌82例、腺癌詳細不明37例、組織型が特定されているその他の上皮性悪性腫瘍が7例、組織型が特定されていない上皮性悪性腫瘍が10例であった。上皮性悪性腫瘍全体では、早い初経年齢、未産婦および経口避妊薬以外の女性ホルモン剤使用でのリスク上昇を認めた。組織型別には特に明細胞腺癌でこれらの要因による顕著なリスク上昇を示した。また、明細胞腺癌では経産婦において出産数の増加に伴うリスクの低下を認めた。母乳による授乳は上皮性悪性腫瘍全体および各組織型でリスクの低下を認めるものの有意ではなかった。食事要因は、上皮性悪性腫瘍全体で牛乳、鮮魚、大豆類の摂取頻度の増加によりリスクが低下する傾向を認めた。これらの食品について組織型ごとの比較で傾向に関し有意な違いを認めなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Body size and epithelial ovarian cancer risk among Japanese women: a case-control study2015

    • 著者名/発表者名
      西野 善一、田勢 亨、南 優子
    • 学会等名
      第25回日本疫学会学術総会
    • 発表場所
      愛知県産業労働センター(名古屋市)
    • 年月日
      2015-01-23

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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