研究課題/領域番号 |
24590828
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研究機関 | 独立行政法人国立健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
瀧本 秀美 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養疫学研究部, 部長 (50270690)
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研究分担者 |
加藤 則子 国立保健医療科学院, 地域保健システム研究分野, 統括研究官 (30150171)
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キーワード | 疫学調査 / 出生体重 / 特定健診 |
研究概要 |
鹿児島県さつま町で特定健診の対象者である40~74歳の国民健康保険加入者4,638名を対象に自記式調査票を郵送し、受診者3,289名中224名から有効回答を得た(回収率6.8%)。回答者のうち、174名(79.9%)が60歳以上であった。224名中、自身の出生体重について回答した者は94名(42.0%)であり、女性が57名、男性が37名であった。出生体重が2.5㎏未満の低出生体重児は8名(8.4%)であった。94名中5名は脳卒中や脳梗塞、心臓病、慢性じん不全の治療の既往を有していたため、以後の解析から除外した。上記疾患の治療歴のない89名中、出生体重2.5㎏未満が8名、2.5~3㎏が51名、3~3.5㎏が23名、3.5㎏以上が7名であった。このうち、H25年度の特定健診で保健指導または受診勧奨を受けたものの割合は、出生体重2.5㎏未満が62.5%、2.5~3㎏が43.1%、3~3.5㎏が52.2%、3.5㎏以上が28.6%であり、低出生体重が特定健診結果に影響することが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
さつま町の特定健診受診者のうち、本研究に賛同し調査票を送付した者はわずか6.8%と少なかった。また、出生体重に関する質問項目の有効回答者数が、約4割と低かった。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度質問紙調査に協力し、今年度も協力を承諾した上記224名に対し、再度現在の健康状態ならびに特定健診の結果のコピーまたは内容の転記(身長・体重・腹囲・血液検査結果など)を調査する。本年度は、出生時の体格別に、初回と第2回の特定健診の結果の変化の有無について比較を行う。さらに、より多くの健診受診者から回答を得るために、本年度は健診会場での調査票の配布を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
特定健診受診者3,289名中224名からしか有効回答を得られなかった(回収率6.8%)。このため、謝金に余剰が生じた。 さらに、より多くの健診受診者から回答を得るために、本年度は健診会場での調査票の配布を検討する。 健診受診予定者3000名のうち2割が調査協力を承諾した場合、一人1回2千円の謝金を支払う予定であるので、120万円の謝金を使用予定である。また、調査票の回収に一通97円かかるため、58200円の通信費が必要である。
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