平成25年の第1回調査に協力した鹿児島県さつま町で特定健診を受診した40~74歳の国民健康保険加入者229名のうち、2回目のフォローアップ調査に協力した169名について分析を行った。169名中、自身の出生体重について回答した者は95名(56.2%)であり、女性が57名、男性が37名であった。出生体重が2.5㎏未満の低出生体重児は9名(9.5%)であった。95名中6名は脳卒中や脳梗塞、心臓病、慢性じん不全のいずれかの治療の既往を有していたため、以後の解析から除外した。上記疾患の治療歴のない89名中、出生体重2.5㎏未満が9名、2.5~3㎏が50名、3~3.5㎏が23名、3.5㎏以上が7名であった。このうち、平成26年の2回目調査で降圧剤を内服していた者の割合は、低出生体重児の44.4%に対し、2.5~3㎏群では28.0%、3㎏以上群では33.3%であった。血圧測定値や血液検査項目の有効回答者69名(低出生体重児8名、その他61名)について比較を行ったところ、収縮期血圧・拡張期血圧、LDLコレステロール値ともに低出生体重児群で高く、HDLコレステロール値は低かったが、有意差は見られなかった
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