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2013 年度 実施状況報告書

HIV感染者におけるHBV・梅毒トレポネーマの感染歴とHBV遺伝子型の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24590840
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

小島 洋子  大阪府立公衆衛生研究所, その他部局等, 主任研究員 (70291218)

研究分担者 森 治代  大阪府立公衆衛生研究所, その他部局等, 主任研究員 (20250300)
川畑 拓也  大阪府立公衆衛生研究所, その他部局等, 主任研究員 (80270768)
キーワードHIV / HBV / 梅毒トレポネーマ / 感染歴 / HBVジェノタイプ
研究概要

平成25年度の研究計画に従い、大阪府内の性感染症関連診療所(性病科、皮膚科、泌尿器科、婦人科等)計5箇所に来院したHIV感染に関してリスクが高い行動をとっていると思われる受診者を対象にHIV、HBV、梅毒トレポネーマ(TP)の血清学的診断を行った。HIVとHBVについてはウイルスゲノムを解析し、分子疫学的解析を行った。
平成25年のHIV疫学調査での検体375例のうち、HIV陽性例は13例(3.5%)であった。解析できた12例のHIVサブタイプはB;11例(91.7%)、CRF01_AE;1例(8.3%)であった。HIV陽性検体のうち、検査ができた13例におけるHBVのHBs抗原陽性例は2例(15.4%)であった。2例とも全塩基配列の解析ができ、1例はAeであったが、もう1例はAeとGのリコンビナントウイルスであることが判明した。また、HBs抗原は陽性であったが、HBc抗体あるいはHBs抗体のどちらか一方でも陽性の検体6例について、S抗原遺伝子およびC抗原遺伝子におけるHBV-DNAの検出を試みたが、検出されなかった。また、HIV陽性例では61.5%はHBVに、76.9%はTPに感染歴があることが明らかとなった。
HIV陰性対照群20検体におけるHBs抗原陽性例は1例(5%)であり、genotypeはcore領域の解析でAeであった。HBVとTPの感染歴はそれぞれ40%と55%であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度の研究計画に従い、検査の実施を行う事ができた。新たな性感染症関連診療所の開拓については遅れているので、平成26年度は力を入れていきたい。

今後の研究の推進方策

今後の研究としては、引き続き疫学調査を続けるとともに、研究に協力して頂ける新たな性感染症関連診療所を開拓し、臨床症状や問診により医師が検査を必要と判断した人にHIV検査を勧めてもらうように働きかける。

次年度の研究費の使用計画

研究に協力して頂ける新たな診療所の開拓が遅れていることが考えられる。そのため人件費も使用できていない。また、学会や出張等で遠方へ行く機会がなかった事もあげられる。
本研究課題も最終年度に入ったので、研究計画に基づき、研究のやり残しがないように成果をだしていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] HIV急性感染期の診断における第4世代HIV迅速検査試薬の性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      川畑拓也、長島真美、貞升健志、小島洋子、森 治代
    • 雑誌名

      感染症学雑誌

      巻: 87(4) ページ: 431-434

    • 査読あり
  • [学会発表] 大阪府内の性感染症関連診療所受診者におけるHIV・HBV・梅毒の疫学調査とHIV検査勧奨の効果2013

    • 著者名/発表者名
      小島洋子、川畑拓也、森 治代、駒野 淳、古林敬一、 谷口 恭、岩佐 厚、谷口幸一、木村博子
    • 学会等名
      第27回日本エイズ学会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20131120-20131122

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公開日: 2015-05-28  

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