アメーバ共培養法を用いて、環境水中のレジオネラ汚染実態の解明を試みた。環境水120試料のうち、アメーバ共培養法とリアルタイムPCR法により91試料(75.8%)が陽性であった。アメーバ共培養法で検出したL.pneumophilaについては、遺伝子型と棲息環境との関連性について解析を行うためにSBT法を試みたが、遺伝子型を特定することができなかった。アメーバ共培養法を行うことにより、17試料(14.2%)で10倍以上の菌数増加が確認され、レジオネラ培養不能菌種を検出した。本研究により、通常の培養法では検出できないが、生存しているレジオネラが環境水中に高率で生息していることが明らかとなった。
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