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2012 年度 実施状況報告書

人獣共通感染症 E. albertii の新生物型を確立するための研究

研究課題

研究課題/領域番号 24590846
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡県保健環境研究所

研究代表者

村上 光一  福岡県保健環境研究所, その他部局等, 研究員 (70446839)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード該当せず
研究概要

当初の研究計画項目は以下の5点でした。①実際の臨床検査での同定に役立つ資料を作成し 公表するため、100株程度について生化学性状を明らかにすること。②その公衆衛生学的な意義を明らかにするため Escherichia albertii の病原因子に関して検討すること。③疫学的なデータを得るため、ヒトへの感染源と目される野鳥について、当該菌の保有状況を調査すること。④Escherichia albertii の生物型3が、Escherichia albertii の新生物型であることを追試するため DNA-DNAハイブリダイゼーションを行なうこと⑤実際の臨床検査での同定に役立つ検出・同定法として、PCR法による簡便な同定方法を確立すること。
これに対して、平成24年度の研究実績は、①野鳥(鳩、シロハラ、カワセミ)から 菌を分離しました。またヒト由来株を4株収集しました。市販キット(Api 50 CH及びApi Zyme)を用いて、それら菌株の生化学性状について明らかにしました。②病原因子関しても検討しました。③札幌、秋田、神奈川においてサンプリング(鳩糞便)を行い、Escherichia albertii の鳩での保有状況を明らかにしました。④DNA-DNAハイブリダイゼーションについては、愛知学院大学にて検討を続けていただいています。⑤簡便な検出のための PCR プライマーを作成しました。また、培養方法として pH を一定に保つことが重要であることが判明し、pH を一定に保った増菌培地を作成し、分離培地においても、既存の界面活性剤を用いることで当該菌の分離が向上することを確認しました。さらに、鳩から分離される 志賀毒素2f産生性大腸菌の性状がEscherichia albertii のそれにきわめて近いことを確認しました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

項目④DNA-DNAハイブリダイゼーションについては一部遅れています。当該分離株における処理において、一部、阻害物質が多く含まれ、予想以上に、その遂行に困難をもたらしているからです。
その他の部分は おおむね予定どおりに進捗しています。

今後の研究の推進方策

当初の予定どおり、以下の項目について、研究を進めていきたいと考えています。①実際の臨床検査での同定に役立つ資料を作成し 公表するため、100株程度について生化学性状を明らかにすること。②その公衆衛生学的な意義を明らかにするため Escherichia albertii の病原因子に関して検討すること。③疫学的なデータを得るため、ヒトへの感染源と目される野鳥について、当該菌の保有状況を調査すること。④Escherichia albertii の生物型3が、Escherichia albertii の新生物型であることを追試するため DNA-DNAハイブリダイゼーションを行なうこと⑤実際の臨床検査での同定に役立つ検出・同定法として、PCR法による簡便な同定方法を確立すること。

次年度の研究費の使用計画

試薬代等消耗品費60万円、旅費20万円、日々雇用(アルバイト)賃金30万円、その他(論文投稿にかかる費用)20万円を予定しています。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Escherichia の新種 E. albertii について2012

    • 著者名/発表者名
      村上光一、江藤良樹、河村好章、小迫芳正、伊藤健一郎
    • 雑誌名

      病原微生物検出情報

      巻: 33 ページ: 134-136

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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