低酸素状況下で細胞が死ぬ時に産生される過酸化カルジオリピンを蛍光試薬を用いて定量する研究、及び産生される過酸化カルジオリピンの本体を液体クロマトグラフィー質量分析計(LC-MS/MS)を用いて解明する研究を試みた。低酸素に曝露された試料は対照試料と比較して、過酸化カルジオリピンの量が多い傾向を示したが、統計的な差を認めるまでには至らなかった。今回検討したメタノール系移動相とODSカラムを用いたいくつかのLC-MS/MS条件ではカルジオリピンの分離は困難であった。今後はカルジオリピンを構成している脂肪酸を検出対象に絞り、これらをLC-MS/MSで分析する方法を検討していく。
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