今後の研究の推進方策 |
平成25年度と同様に、STZ誘発糖尿病モデルラットに各種生薬エキスを投与した上で、活性型血小板、及び血小板マイクロパーティクルをFACSにより測定するとともに、ELISAにより血小板マイクロパーティクルを測定し、活性型血小板、あるいは血小板マイクロパーティクル抑制効果を有する生薬を探索する。平成25年度に血小板マイクロパーティクル抑制効果抑制効果が認められた丹参及び紅花エキスについて、投与量による活性型血小板抑制効果および糖尿病性細小血管症抑制効果の相違を検討する。さらに、腎機能マーカー、腎組織学的検討により糖尿病性細小血管症を評価するとともに、大動脈のeNOS及びiNOSをウェスタンブロット法により定量する。 本研究にはSTZ誘発糖尿病モデルラットが必要であり、その作製の為に6週齢Wisterラット(80匹、1匹2,000円、160,000円)を購入する。また、STZ誘発糖尿病モデルラットより血液、大動脈、腎臓を採取する際に用いる麻酔薬(pentobarbital、15,000円)、及び実験に用いる生薬(31,000円)、活性型血小板マーカーを測定するために抗CD62、抗CD61抗体、及びPDMP ELISA Kitの購入が必要である(387,000円)。さらに、動脈硬化進展の判定には組織学的検討が不可欠であり、大動脈及び腎臓のパラフィン固定、染色を外部に委託する必要があり、その経費を計上した(368,000円)。
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