本研究の結果により閉塞性睡眠時無呼吸を有する高齢患者において、その重症度が筋力や身体能力に関連することが示された。左室拡張能低下などとも相関を認めた。認知機能に関しては横断研究では強い相関を認めなかった。認知機能は個人差が大きいため横断研究では結果が出にくかったと考え、各患者の認知機能を経時的に評価している。また、持続陽圧呼吸(CPAP)療法により、筋力や身体機能、左室拡張能の進行を抑制・改善できるかを前向きに観察している。さらにこの機序についてDNAメチル化などの情報などから検討を続けていく。
|