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2014 年度 実績報告書

高齢期におけるストレス脆弱性の神経基盤とその性差の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24590887
研究機関高知大学

研究代表者

由利 和也  高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (10220534)

研究分担者 山口 奈緒子  愛知医科大学, 医学部, 講師 (50380324)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードストレス / エストロゲン / セロトニン / 加齢
研究実績の概要

高齢期にはストレスに対する脆弱性が高くなる。ストレス関連疾患であるうつ病は認知症とならび、老年期精神疾患を代表するものである。しかし、高齢期のストレスに関する研究の多くは社会・心理的もしくは臨床的観点からのアプローチであり、その神経基盤については未だ不明な点が多い。エストロゲンは生殖機能だけではなく、ストレス応答の調節などにおいて重要な役割を果たす。我々はこれまでに、老齢ラットを用いて脳内エストロゲン受容体(ER)-β mRNAの発現を解析した一連の研究から、加齢によってER-β発現量が部位特異的に減少すること、また、その加齢の影響には性差があることを明らかにしてきた。そこで本研究では、高齢期のストレス応答におけるエストロゲンの役割に注目し、加齢がER-βおよび脳内ストレス関連因子に及ぼす影響およびその性差について明らかにすることを目的とした。
最終年度は、前年度までに作製した実験群[(G1)若齢期無処置群(雄)、(G2)若齢期ストレス群(雄)、(G3)若齢期無処置・老齢期無処置群(雄)、(G4) 若齢期無処置・老齢期ストレス群(雄)、(G5) 若齢期無処置・老齢期ストレス+ER-β遮断薬投与群(雄)、(G6) 若齢期ストレス・老齢期ストレス群(雄)、(G7)若齢期無処置・老齢期無処置群(雌)、(G8) 若齢期無処置・老齢期ストレス群(雌)]のラット脳サンプルを用いてセロトニンやオキシトシン等のストレス関連因子に対する免疫組織化学染色を行った。縫線核セロトニンの発現解析は終了しており、すでに第88回日本薬理学会年会において成果発表を行っている。
研究期間全体を通じての本研究の成果から、高齢期の脳内ストレス応答は若齢期のそれとは異なること、また加齢による影響は脳部位特異的であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Effects of aging on stress-related changes in the expression of serotonergic neurons in the rat dorsal raphe2015

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi N, Okada S, Yuri K
    • 学会等名
      第88回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-03-18 – 2015-03-20
  • [学会発表] Effect of aging on estrogen-dependent changes in estrogen receptor-β mRNA expression in female rat brain2014

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi N, Yuri K
    • 学会等名
      第37回日本神経科学大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2014-09-11 – 2014-09-13

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公開日: 2016-06-01  

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