研究課題/領域番号 |
24590900
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
新見 正則 帝京大学, 医学部, 准教授 (80198415)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 漢方薬 / 移植免疫 / 心臓移植 / 制御性T細胞 |
研究実績の概要 |
平成25年度の実験をさらに進める。保険適用の148種のすべてを網羅的に解析する。生薬についても同様である。1種類の生薬が生着延長効果に効果を持つ場合や、構成生薬のバランスが生着効果の源である場合もあり、根気よく実験を行った。当年は平成25年度からさらに実験を進め、新たに20種類の漢方薬の効能を調査し、現在100種類を解析した。特に、3種類の生薬からなる小半夏加茯苓湯(TJ-21)は平均生着期間が77日と著明な延長を認めており、当研究をEvidence-Based Complementary and Alternative Medicineに報告予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・保険適応の148種類の内、既に100種類のデータを解析した。 ・特に、小半夏加茯苓湯(TJ-21)はすべての構成生薬(半夏、茯苓、生姜)を投与することでのみ、移植心臓の生着延長効果を示すことが判明し、論文作成中である。
|
今後の研究の推進方策 |
平成24年から平成26年までに解析できた漢方薬は100種類であり、その中でも心臓移植片の生着延長効果が50日以上となったものを中心に報告してきた。柴苓湯・当帰芍薬散・茵ちん五苓散・小半夏加茯苓湯である。しかし、これら以外にも延長を示した漢方薬や生薬は多数確認されており、それらを1年かけて再度解析し、論文報告する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
移植用マウスの購入数が予定よりも若干少なく、また手術用縫合糸なども節約できたため。
|
次年度使用額の使用計画 |
漢方薬の解析に使用する。また生着延長効果を示した漢方薬が多数確認されたため、これらの研究結果を論文報告する際の掲載料として一部使用する。
|