研究課題/領域番号 |
24590901
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
鷲澤 尚宏 東邦大学, 医学部, 准教授 (10297707)
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研究分担者 |
大嶋 陽幸 東邦大学, 医学部, 助教 (00424705)
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キーワード | 経皮内視鏡的胃瘻造設術 / 嚥下機能評価 / 経鼻胃管 / 酸化ストレスマーカー / 尿中8-OHdG |
研究概要 |
さまざまな基礎疾患を持つ症例に対して、経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy: PEG)を行い、その造設時の咽頭喉頭の所見を集積している。 早期リハビリテーション開始のために、PEG時、同時に行う簡易嚥下内視鏡検査(Endoscopic swallowing study and gastrostomy 以下ESSGと略記) は、すでに、その有効性が示されたが、リハビリテーションの効果が現れやすい症例抽出のために、内視鏡で観察する必須の項目を決定するのが本研究の目的である。また、経鼻胃管による経管栄養期間とPEG造設1週間後、2週間後の尿中8OHdGの測定を行い、その排泄量の変化から生体への酸化ストレスが緩和できているか否かに関する検討を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
簡易嚥下内視鏡検査(Endoscopic swallowing study and gastrostomy 以下ESSGと略記) における、内視鏡で観察する必須の項目を決定するための臨床統計処理は進んでいるが、色素を混入させた嚥下検査剤を使用する事が困難な被験者が多く、この方法は検査室での評価として妥当ではないと判断し、当初予定していた胃瘻造設時の咽頭喉頭所見で評価する方法に集約させることとした。これにより、研究期間に観察できた所見の集約に遅れを生じた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度末から開始した、尿中酸化ストレスマーカの測定により、経鼻胃管での経管栄養と胃瘻を用いた経管栄養の比較が可能となったため、次年度には可能なすべての症例でこの評価が加えられることとなった。
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次年度の研究費の使用計画 |
内視鏡下に使用する予定であった色素嚥下検査食の使用量が極めて少なかったことが理由であった。研究内容の修正によって次年度使用額が生じた。2013年度中に新しい計画が立案できたので、次年度には実行に移すことができると考えられる。 酸化ストレスマーカーである8-OHdG/クレアチニン測定用試薬の購入と、測定に使用するミニピペット、ピペットチップ、およびスピッツ立てなどの器機の購入に充てる。また、研究成果の発表として学会参加の旅費に使用する予定である。
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