胃瘻の要否を決定する造設前判定が求められているがその方法は確立していない。研究開始時はPEG同日の嚥下内視鏡検査を計画していたが、症例の多くが嚥下指示に従うことが困難なため、観察のみ行う形式に変更した結果、経口摂取への移行予測は不可能であった。胃瘻の創部合併症は比較的多く存在したが、経鼻胃管と胃瘻による経管栄養では尿中8OHdGには差が無く、呼吸数と体温は胃瘻で低かったことから、経管栄養適応患者については、現行の各ガイドラインが示すように、中長期に亘る場合は、胃瘻に代表される栄養瘻を用いることが妥当であるといえる。
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