研究成果の概要 |
微細な慢性炎症による老化機構(炎症老化)をサイトカインから解析した。代表的な炎症マーカーである、高感度CRPが、健常者では、加齢に従って有意に増加し、ウエルナー症候群では、年齢にかかわりなく、健常者と比較して10倍ほど増加していた。同じ検体で、26種類の炎症に関与するサイトカインを同時測定すると、健常者では、加齢とともに、TH2系のサイトカイン(IL-4,6,13,15,GM-CSF)の増加を認め、ウエルナー症候群でもほぼおなじように、TH2系のサイトカイン(IL-4,6,10,GM-CSF)の増加を認めた。炎症老化の背景因子が、健常者とウエルナー症候群で類似していることを発見できた。
|