研究課題
心不全患者は、貧血を高率に合併する。最近、心不全と腎不全をつなぐ因子としても、貧血の存在がいわれている。この3者は互いに増悪しあうという概念から、心不全・腎不全・貧血連関といわれている。本研究では、心臓・腎臓における内在性エリスロポエチン-エリスロポエチン受容体を介したシグナル伝達系がこれらの臓器保護に作用するのか、を遺伝子組み換えマウスを用いた基礎研究より検討した。本研究に用いた遺伝子組み換えマウスは、赤芽球系以外の組織(例えば心臓・腎臓)におけるエリスロポエチン受容体遺伝子を欠損させたマウスである。このマウスに鉄欠乏食を与え、強制的に貧血を発症させ、貧血時における心臓における内在性エリスロポエチン-エリスロポエチン受容体を介したシグナル伝達系が心保護に作用することを明らかにした。
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Journal of Hypertension
巻: 33 ページ: 1267-1275
10.1097/HJH.0000000000000547.