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2012 年度 実施状況報告書

STn synthaseを標的とした転移性胃癌に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24590921
研究種目

基盤研究(C)

研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐藤 康史  札幌医科大学, 医学部, 講師 (80343383)

研究分担者 瀧本 理修  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10336399)
加藤 淳二  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
平川 昌宏  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50561023)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードSTn抗原
研究概要

各種胃癌細胞培養上清中のSTnの測定およびFACSによる発現の検討を各種胃癌細胞株
の培養上清中の腫瘍マーカーと、FITC-抗STn抗体によるFACSにて検討したところ、MKN45などで高い発現が得られた。上記の各種胃癌細胞株を用いて、STn抗原の発現を検討し、Taqman PCRでSTn抗原の合成酵素であるST6GalNAc-1mRNAの発現量を定量的に比較検討をおこなったところMKN45においてST6GalNAc-1mRNAの高い発現が得られた。MKN45などのST6GalNac1高発現細胞株にST6GalNAc 1 SiRNA導入し、STn抗原の発現低下を確認したところ、有意なST6GalNAc 1 の発現低下を確認した。又、ST6GalNac1高発現細胞株にST6GalNAc 1 SiRNA導入し、growth assayで増殖能の検討、migration assayで遊走能の検討、invasion assayで浸潤能の検討をしたところ細胞の増殖能、運動能、浸潤能、接着能は導入群で有意に低下していた。
次に、STn、ST6GalNac1高発現株であるMKN45-lucを用いて、腹膜播種モデルを作成し、lip-ST6GalNac1-SiRNAを用いた治療モデルの検討が進行中である。さらに、ST6GalNAc-1siRNA導入によるSTn の制御にともなう遺伝子発現の網羅的解析をPCR、Proteinアレイにて行い、mRNA、蛋白レベルでの発現誘導を確認する検討が進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定された検討はほぼ順調に施行でき、予想された結果が得られている。しかし、STn の転移能亢進に関わる分子の解析については、開始したところであり、この結果については現時点で得られていない。

今後の研究の推進方策

平成24年度の研究成果を踏まえ、in vivoにおけるsiRNA送達の特異性、転移抑制効果などを検討する。主に腹膜播種モデルにliposome-FAM標識siRNAを用いたデリバリー効率、抗転移効果の検討を行い、さらに抗がん剤を併用することによる相加相乗効果も検討し胃癌細胞を標的とした新規治療法の開発する。
まず、マウス腹膜移植モデルにおけるSTn発現制御による腹膜転移の抑制効果の検討を行うなめ腹膜播種モデルを作成し、liposome-ST6GalNAc-1-siRNAを投与後、IVIS in vivo image analyzerで腫瘍の経過を観察する。この結果に基づき抗がん剤併用モデルを作成し、liposome-ST6GalNAc-1-siRNAの治療効果を検討する予定である。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Targeting anticancer drug delivery to pancreatic cancer cells using a fucose-bound nanoparticle approach.2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshida M,Takimoto R,Murase K,Sato Y,Hirakawa M,Tamura F,Sato T,Iyama S,Osuga T,Miyanishi K,Takada K,Hayashi T,Kobune M,Kato J
    • 雑誌名

      PLos One

      巻: 7 ページ: ー

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0039545

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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