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2013 年度 実施状況報告書

STn synthaseを標的とした転移性胃癌に対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24590921
研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐藤 康史  札幌医科大学, 医学部, 講師 (80343383)

研究分担者 瀧本 理修  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10336399)
加藤 淳二  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
平川 昌宏  札幌医科大学, 医学部, 助教 (50561023)
キーワードSTn抗原
研究概要

胃癌において、単純ムチン糖鎖抗原であるシアリルTn抗原(STn)が発現することが知られており、様々な検討から、胃癌におけるSTnの発現は、独立した予後不良因子であり、リンパ節転移、深達度が進むにつれて陽性率が高くなることが報告されている。
しかし、これまで、その転移増強の機序は未解明であった。一方、STnの発現は、synthaseであるST6GalNAc-Iにより制御されており、ST6GalNAc-IをsiRNAによりknock downすることによりSTの発現を制御することで転移能の抑制が可能となることが期待される。
そこで、我々は、STn発現胃癌細胞にST6GalNAc-1siRNAを導入し、STnの発現抑制を確認し、転移、浸潤能の低下を確認したところ、ST6GalNAc-1siRNAを導入群では有意な転移能の低下を確認した。
さらに、これをin vivoで確認するため、liposome-ST6GalNAc-1 siRNAを担癌マウスに投与し、その抗腫瘍効果を検討した。さらに、コントロール群にくらべliposome-ST6GalNAc-1 siRNA投与マウスでは、有意な生存期間の延長を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画で予定していた項目については、順調に結果が得られている。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果を踏まえ、in vivoにおけるsiRNA送達の特異性、転移抑制効果を確認し、さらに抗がん剤を併用することによる相加相乗効果も検討したい。さらに、アレイを用いたSTn抗原の発現抑制による抗転移効果の機序を検討を進めている。以上の検討により胃癌細胞に対するSTn抗原標的とした新規標的治療法の開発を推進する。

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公開日: 2015-05-28  

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