癌抑制遺伝子や癌遺伝子の転写後発現調節にmicroRNAの関与が報告されている。分化型胃癌とその前癌病変である腸上皮化生粘膜におけるmicroRNAの発現の変化を明らかにすることは発癌メカニズムの解明に加え、診断・治療においても重要な意義をもつ。我々が作製した腸上皮化生のモデル動物であるCdx2トランスジェニックマウスの腸上皮化生粘膜と胃癌におけるmicroRNA-21、microRNA-137、microRNA-145 を研究した。microRNA-21 はPTEN、microRNA-137 はMusashi1、microRNA-145 はOct3/4、Sox2、KLF4の発現を抑制した。
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