研究課題
我々は今までに大腸がん細胞株において短波長紫外線(UV-C)が強力に細胞増殖抑制およびアポトーシスを引き起こすことを見出しているが、平成24年度には古典的抗がん剤cisplatinとの組み合わせにより相乗的にEGFRの脱感作を引き起こすこと、また膵がん細胞株において、血小板由来成長因子(PDGF-BB)による細胞遊走能に対しUV-Cが抑制的に働くことを報告した。平成25年度以降は、このUV-Cを臨床応用するため、実際の内視鏡を用いたUV-C照射を具体的に検討することに重点をおいた。そのため本年度は臨床研究主体の論文発表となった。具体的にはUV-Cを膵に照射するのに使用できる可能性のある十二指腸スコープに関する論文を含め6本発表した。さらに、本年度我々は、膵がんに対するarseniteの有用性について研究を行い、arseniteが膵がん細胞に対してアポトーシスの誘導と細胞遊走能抑制を誘導すること、細胞周期抑制を誘導することを見出し、論文発表を行った。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件)
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