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2014 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎におけるIgG形質細胞の病態関与の解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24590951
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

久松 理一  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60255437)

研究分担者 徳武 美奈  慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (30468524)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード潰瘍性大腸炎 / IgG形質細胞 / 免疫複合体
研究実績の概要

患者数は増加し13万人を超えた。しかし原因はいまだ解明されておらず病態解明とそれに基づいた治療法の開発が急務である。UC患者の腸管粘膜局所にIgG産生形質細胞が増加していることは臨床病理学的特徴の一つとして知られているが、その病態への関与は未解明のままであった。我々はこの形質細胞浸潤が病態に関与していることを明らかにするために研究を開始した。我々は潰瘍性大腸炎患者腸管粘膜に浸潤しているIgG産生形質細胞は通常腸管粘膜に存在するIgA産生形質細胞とは異なりCXCL12-CXCR4 axisによって腸管に浸潤していること、IgG産生形質細胞は免疫複合体の産生により腸管マクロファージを刺激し潰瘍性大腸炎の病態形成に関与していることを世界で初めて明らかにした(Uo M, Hisamatsu T, et al. Gut. 2012 Sep 26.)。Fcg受容体を介した免疫複合体からの刺激は細菌刺激による経路とは独立した因子として炎症惹起に関与していることも明らかとなり、新たな創薬の標的となりうると考えられた。現在、Fcg受容体経路を阻害する低分子化合物のスクリーニングを開始した。またより詳細な病態を解析し、治療薬候補分子のin vivoでの評価を可能とするために慢性DSS腸炎モデル、腸管特異的CXCL12強制発現マウスを用いてIgG産生形質細胞による潰瘍性大腸炎類似腸炎モデルの確立を試みている。このなかで慢性DSS腸炎モデルにおいては急性腸炎モデルでは認められないIgG産生形質細胞が腸管粘膜に増加することを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Fecal Microbiota Transplantation for Gastrointestinal Diseases. Review2014

    • 著者名/発表者名
      Matsuoka K, Mizuno S, Hayashi A, Hisamatsu T, Naganuma M and Kanai T
    • 雑誌名

      Keio Journal of Medicine

      巻: 63(4) ページ: 69-74

    • DOI

      doi: 10.2302/kjm.2014-0006-RE

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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