PBC疾患モデルマウスにおいてInterleukin(IL)-10産生制御性B細胞の体内分布の時間的変化、CD8陽性T細胞移植肝臓炎症モデルにおける炎症抑制メカニズム検討し、抗マウスCD20 抗体による同モデルマウスの治療反応性との関連を検討すること、および、IL-10産生制御性B細胞の自己抗体産生能を検討し、炎症抑制・促進機能のバランスからヒトB細胞標的療法においてより有効性と安全性の高い治療戦略の提言を目指して研究を進めている。 本年度(平成27年度)は、IL-10GFPレポーターマウスと交配した疾患モデルマウスにて肝臓内の炎症細胞浸潤が病理組織学的に認められていた事から、脾臓、腹腔内、骨髄でのIL-10産生B細胞の分布を検討したところ、大きな差異が確認されている。一方、疾患を発症しない野生型マウスではそのような差異を認めていない事からモデル疾患発症によるIL-10産生細胞分布への影響が考えられる。
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