研究課題/領域番号 |
24590954
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山崎 勇一 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00582404)
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研究分担者 |
柿崎 暁 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80344935)
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キーワード | 核内受容体CAR / オーバル細胞増殖 / 肝再生 |
研究概要 |
1.CARおよびPXRノックアウトマウスを用いた解析 CARおよびPXRノックアウトマウスを用いて14、21日間のDDC添加食での解析を進めた。CARを活性化するためTCPOBOPを投与した野生マウスを加え、DDC添加食後マウス肝で病理組織標本を作製し、HE染色及び、EpCAM、CK19の免疫組織染色によりオーバル細胞増殖を再確認した。CARおよびPXRノックアウトマウスを用いて14、21日間の0.165%エチオニン添加水コリン欠乏(CDE)食での解析を進めた。CDE食後マウス肝で、病理組織標本を作製し、HE染色及び、EpCAM、CK19の免疫組織染色によりオーバル細胞増殖を再確認した。また、CDE食後のマウス肝でCARにより調節される遺伝子およびオーバル細胞増殖に特異的な遺伝子発現をリアルタイムPCRを用いて再検討した。 2.フローサイトメトリー法によるオーバル細胞の分離、同定 フローサイトメトリー法によりCARノックアウトマウス、野生マウスからオーバル細胞の分離、同定を行った。CARを活性化するためTCPOBOPを投与したCARノックアウトマウス、野生マウスからもオーバル細胞の分離、同定を行った。RNAを抽出し、CARにより調節されるCYP2B10、GADD45αなどの遺伝子発現、オーバル細胞増殖に特異的なEpCAM、CK19などの遺伝子発現、肝再生に関連する遺伝子発現をリアルタイムPCRを用いて検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CARおよびPXRノックアウトマウスを用いた解析およびフローサイトメトリー法によるオーバル細胞の分離、同定ともにおおむね順調に進展している
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今後の研究の推進方策 |
1.CARおよびPXRノックアウトマウスを用いた解析 前年度の解析をさらに推進、TCPOBOPやAndrostanolによるCARの活性化あるいは抑制が与える、CDE食による遺伝子発現および蛋白発現レベルの変化、局在への影響を検討する。 2.初代培養オーバル細胞を用いたin vitroの実験系 フローサイトメトリー法によるオーバル細胞の分離、同定による初代培養オーバル細胞の実験系を用いて遺伝子発現解析、TCPOBOP、PBなどのCAR activatorによるオーバル細胞増殖への影響を、CARにより調節されるCYP2B10、GADD45αなどのmRNAの測定やMTT、BrdU法などによる細胞増殖アッセイ、細胞遊走アッセイにより評価する。
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次年度の研究費の使用計画 |
前々年度した試薬、抗体、特別食を節約して使用した結果、物品費が節約された。 今年度は試薬、抗体、特別食など追加購入した上で下記の検討を行う。 1.CARおよびPXRノックアウトマウスを用いた解析:前年度の解析を再確後に、TCPOBOPやAndrostanolによるCARの活性化あるいは抑制が与える、CDE食による遺伝子発現および蛋白発現レベルの変化、局在への影響を再検討する。 2.初代培養オーバル細胞を用いたin vitroの実験系:フローサイトメトリー法によるオーバル細胞の分離、同定による初代培養オーバル細胞の実験系を用いて遺伝子発現解析、TCPOBOP、PBなどのCAR activatorによるオーバル細胞増殖への影響を、CARにより調節されるCYP2B10、GADD45αなどのmRNAの測定やMTT、BrdU法などによる細胞増殖アッセイ、細胞遊走アッセイにより再評価する。
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