研究成果の概要 |
ConA投与における急性肝不全モデルマウスにおけるLASC(低血清培養脂肪由来幹細胞)群ではcontrol群に比較して投与8時間でのALT値の上昇を抑えた。肝内において、LASC投与群でIL-6,IL-10,IFN-γのmRNA発現低下とTGF-βの発現上昇、またCD3、CD4,CD8,CD11b,CD11cの発現低下を認めた。ConAで刺激した脾細胞をLASCと共培養することにより、CD3の発現低下を認めたが、NK1.1,CD19の発現は変わらなかった。 以上よりLASCは免疫調整作用による急性肝不全モデルにおける炎症抑制作用、特にT細胞系の調整作用があることが示唆された。
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