研究課題/領域番号 |
24590978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 講師 (90448283)
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研究分担者 |
寺井 崇二 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332809)
藤澤 浩一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00448284)
高見 太郎 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60511251)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 再生医療 / 幹細胞 / 免疫電顕 / stem cell / 骨髄細胞 |
研究概要 |
FEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて二種類の骨髄由来肝臓修復細胞である核N/C比の高い小型細胞(Liv2陽性・A-6陽性)と類円形の大型細胞(MMP9陽性)の形態学的変化,肝細胞,星細胞等周囲の細胞との関係についてトモグラフィーによる微細構造と3D構築による立体構造を構築し解析したところ、核N/C比の高い小型細胞は貪食作用を示し、繰り返すと大型化して、類円形の細胞になる可能性を示していた。MMP9陽性骨髄細胞は類円形の細胞であり貪食作用より、線維化に遊走し修復・線維化除去作用を示していた。移植骨髄細胞の機能は様々な役割分担をしていることがわかった。今後さらにGFP/CCl4モデルでの解析を継続して、DENやCDAA、高脂肪食等他のモデルを使用して、CCl4による肝臓環境と違う肝臓環境において、投与骨髄細胞の機能の違いを解析していく。またマウス骨髄細胞からソーティング技術を利用してMSCの培養に成功し、現在も継代培養している。今後、CCl4肝障害モデルから摘出した肝細胞や星細胞、クッパー細胞等を共培養させることで、骨髄細胞にどのような形態の変化や細胞間での因子のやりとり等を免疫電顕を用いて解析していく。 骨髄細胞投与した肝臓からEpCAM陽性細胞の分離は実際行なってみると、培養等は非常に困難であり、今後もやり方等工夫して行なっていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて二種類の骨髄由来肝臓修復細胞である核N/C比の高い小型細胞と類円形の大型細胞の形態学的変化をトモグラフィーによる微細構造と3D構築による立体構造構築で解析し骨髄細胞は貪食作用から環境修復・除去作用を呈していることがわかってきた。
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今後の研究の推進方策 |
FEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて二種類の骨髄由来肝臓修復細胞の形態学的変化をトモグラフィーによる微細構造と3D構築による立体構造構築で骨髄細胞の機能解析をさらに継続していく。 EpCAM等を使用した骨髄細胞投与後肝臓からの細胞分離は非常に難しく、再現性も難しいため、逆の発想で、様々なモデルを使用して肝臓環境の違いにより、投与した骨髄細胞の機能変化を電顕を駆使して解析していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
FEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて二種類の骨髄由来肝臓修復細胞の形態学的変化をトモグラフィーによる微細構造と3D構築による立体構造構築で骨髄細胞の機能解析を行う事が順調に進んだことで、未使用額が生じた。この未使用額については、平成25年度の研究費と併せて、骨髄培養とsortingの研究に用いる試薬に使用する。
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