研究課題/領域番号 |
24590978
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 講師 (90448283)
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研究分担者 |
寺井 崇二 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332809)
藤澤 浩一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00448284)
高見 太郎 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60511251)
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キーワード | 再生医療 / 幹細胞 / 免疫電顕 / 骨髄細胞 / AutoMACS / EpCAM |
研究概要 |
FEI社製の透過型電子顕微鏡Tecnai12BTと走査型電子顕微鏡Qunta3D FEG Dual Beamシステムを用いて二種類の骨髄由来肝臓修復細胞である核N/C比の高い小型細胞(Liv2陽性・A-6陽性)と類円形の大型細胞(MMP9陽性)の形態学的変化の観察を継続しながら、GFP/CCl4モデルでの骨髄細胞投与後の肝組織内のEpCAM抗体陽性細胞,GFP抗体陽性細胞の割合をFACS解析で行った。またEpCAM陽性GFP陽性小型骨髄由来細胞をBeckmanCoulter MoFlo Astriosで分離し,細胞の形態の特徴・培養増殖や保存可能かどうかの解析を開始したが、Sortingの機器のトラブルやSorting後の細胞死が多く、試行錯誤を繰り返している。 今後は採取した細胞を利用してDNAアレイで網羅的に特異的な遺伝子発現の解析を行う。 また持続肝障害(CCl4)モデルから肝細胞,肝星細胞,Kupffur細胞,肝類洞内皮細胞,胆管細胞,Nk細胞等をp75NTRやEpCAM, F4/80等各細胞の特異抗体によってAutoMACSで分離して, 各細胞とGFP陽性骨髄細胞と二重構造の培養プレートで共培養して、骨髄細胞にどのような形態学的変化があるかを検証している。また高脂肪食モデルからの脂肪細胞と骨髄細胞との共培養を行い形態学的変化の観察を開始した。今後は電顕で骨髄細胞の構造や細胞内器官を比較する。また培養液を採取し,Bio-PlexTMサスペンションアレイシステムで様々なサイトカイン,growth factor,ケモカイン等の発現を調べる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
EpCAM陽性GFP陽性小型骨髄由来細胞のBeckmanCoulter MoFlo Astriosによる分離にはSortingの機器のトラブルやSorting後の細胞死が多く、試行錯誤を繰り返しているが、何とか細胞の形態の特徴・培養増殖や保存可能かどうかの解析を開始していることと、持続肝障害(CCl4)モデルから肝細胞,肝星細胞,Kupffur細胞,肝類洞内皮細胞,胆管細胞,Nk細胞等をp75NTRやEpCAM, F4/80等各細胞の特異抗体によってAutoMACSで分離して, 各細胞とGFP陽性骨髄細胞と二重構造の培養プレートでの共培養を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
EpCAM陽性GFP陽性小型骨髄由来細胞のBeckmanCoulter MoFlo Astriosによる分離にはSortingの機器のトラブルやSorting後の細胞死が多いため、試行錯誤を繰り返しているが、できるだけいい条件での解析を行える方法の確立を目指す。また細胞の形態の特徴・培養増殖や保存可能かどうかの解析を行う。また持続肝障害(CCl4)モデルから肝細胞,肝星細胞等様々な細胞を各細胞の特異抗体によってAutoMACSで分離し, 各細胞とGFP陽性骨髄細胞と二重構造の培養プレートでの共培養を繰り返し、骨髄細胞にどのような形態学的変化があるかを電顕等で検証していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度にEpCAM陽性GFP陽性小型骨髄由来細胞のBeckmanCoulter MoFlo Astriosによる分離をしていたが、Sortingの機器のトラブルやSorting後の細胞死が多く、再度実験方法を考慮するため消耗品の購入を見送ったため未使用額が生じた。 EpCAM陽性GFP陽性小型骨髄由来細胞のBeckmanCoulter MoFlo Astriosによる分離のためのSortingの消耗品の購入費にあてる。
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