平成25年度以降の実施計画として、【肝癌細胞株における癌幹細胞マーカーの同定と肝癌幹細胞に対するHCV感染の役割】および【Periostinによる肝癌幹細胞に対する機能解析】を提案した。 、【肝癌細胞株における癌幹細胞マーカーの同定と肝癌幹細胞に対するHCV感染の役割】につては、HCVによる肝癌幹細胞制御に関わる分子としてHypoxia-inducible factor (HIF)およびHistone Deacetylaseを同定し、HCV感染によりこれらの分子が誘導され肝癌幹細胞のStemness維持に重要な役割を果たすことを見出し、現在論文投稿中である。 【Periostinによる肝癌幹細胞に対する機能解析】については、Periostinノックアウトマウスを用いて肝線維化モデル、肝発癌モデルを作成し、PeriostinノックアウトマウスではCCL4惹起肝線維化とDEN誘発肝発癌を有意に抑制されることを見出した。現在、論文作成に辺りそのメカニズムの解明、特に肝星細胞がPeriostin発現を介して肝発癌に果たす役割について検討している。
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