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慢性膵炎は膵内の持続性炎症により、膵外・内分泌機能が低下していく原因不明の疾患である。我々は遺伝性膵炎の原因遺伝子としてSPINK1を特定し、そのマウスホモログSpink3遺伝子のノックアウトマウスを樹立した。今回、2系統のSPINK1ノックインマウスを樹立し、慢性膵炎モデルマウスを樹立した。膵腺房細胞の脱落、広範な線維化、炎症細胞の浸潤を認め、ヒト慢性膵炎と一致していた。膵臓では、オートファジーに由来する巨大な異常空胞とLC3-IIの亢進を確認し、残存した腺房細胞にp62蛋白の異常蓄積が確認された。また、このマウスにビタミンAを表出したリポソームを投与し、活性型膵星細胞への効果も検討した。
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