予後不良の疾患である慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対して、経皮的肺動脈形成術(PTPA)を確立することを目標に研究してきた。我々は光干渉断層法(OCT)(Circ J. 2013;77:1081 Eur Heart J. 2013;34:2121)を用い重大な合併症の克服を試みた治療効果と安全性を2013年欧州呼吸器学会議で報告した。また、カテーテル中に採取した血液検体より、CTEPHの原因として、血栓における線溶抵抗性にTAFIが関与することを2013年11月のアメリカ循環器学会で報告した。現在までに61名に加療を行い、その安全性、有効性を論文、学会へ報告する予定である。
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