研究課題
本研究の目的は左室長軸収縮率が心不全の新しい予後予測指標として有用かを明らかにすることである。研究実施計画では平成26年度は症例登録を終え、経過観察データの収集、心エコー、血液の保存を行う事となっている。当初目標としていた心不全成人例の登録数1000例であったが、登録期限内に866例まで登録が完了した。概ね目標に近い症例数とみなし、登録期限の延長をせず登録終了した。登録終了後、断面研究としてのデータ解析のため、データクリーニングを繰り返し、データの精度向上に尽力した。断面研究として、平成26年10月に日本循環器学会年次学術集会への演題応募し、6演題が採択され、平成27年4月に発表、さらに論文化を目指している。血液保存検体の解析項目として、新しい心不全関連のバイオマーカであるガレクチン3など4種類決定し、30例ほどの症例の検査の試行が完了した。左室長軸機能測定の心エコー画像解析のためのコンピュータワークステーションが使用可能となり、画像データの収集、解析を進行させている。
2: おおむね順調に進展している
登録期限内に1000例の登録目標を掲げた。期限内に866例が登録され、登録を打ち切り予後調査に移行している。登録項目、画像データ収集の脱落をできる限り減らすこと、データの誤入力などを早期にチェックするなどデータクリーニングに力をいれている状況である。
断面研究としてのデータ解析を進める。さらに1年後、2年後の予後データの収集を促進する。左室長軸機能の臨床的意義の検証を中心に様々な側面からデータ解析を行い、論文の作成を進める。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件)
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